まず先に何をすべきか幼い私には見当すらつかなかったので昔母が喜んでいたのを思い出しながら踊っていた。
(時折歌なぞも謡って居た)
ひどく足が重くて縺れるようにずるり、と吸い寄せられる。
(しかし母はいない)
汐らしく「私は思考している」など小さく呟いてそのままでいた。だけど、昨日の雨が心地よかった。
(其れも今となってはまったくもって何もかも取るに足りないことであるけど。)